禊行事をやってきた!禊とは?穢れとは?

暖冬とはいえ寒さが続く今日この頃。禊行事があるということで参加してきました。 禊(みそぎ)って何なの?と思う方もいるかもしれませんのでちょっとだけご説明を。 禊(みそぎ)ってなんじゃらほい? 禊とは一言でいうと、神事の前に海や川に入って身を清めるためのものです。 私たちが神社にお参りしたときに手水舎(てみずしゃ)という手を洗うところで手や口をすすぐのはこのれ簡易バージョンと言えるかもしれません。 神様にお参りしたりお願いしたりするにあたって失礼の無いように身と心を清めて神様の前に行くということですね。 イザナギノミコトとイザナミノミコトの話からきている 神話には禊の起源ともいえる話があります。 イザナギノミコトとイザナミノミコトの話です。 2人は夫婦の神様だったのですが妻であるイザナミノミコトは子供を産んだ際に死んでしまいます。イザナミノミコトのことを忘れられない夫のイザナギノミコトは死後の世界である黄泉の国(よみのくに)へ行きますが、イザナミノミコトは変わり果てていてイザナギノミコトは必死こいて現世に帰ってきます。 このイザナギノミコトが黄泉の国で受けた穢(けがれ)を祓うために海に入って体を清めるんですね。これが禊の起源なのかも。 穢ってなんだよ 穢(けがれ)って出てきたけど何それ?と思ったかもしれません。穢っていっても物理的に汚いとかそういうわけではないんですよ。 穢(けがれ)は気枯れ(けがれ)とも書かれることがあります。読んで字のごとく気力が枯れている状態です。人間の内面的なことを表す言葉といえます。 さきほどはイザナギノミコトが死後の世界へ行ったという話しをしましたが、死というのは気力が完全に無くなった状態で、そんな世界へ行ったから穢を受けたという解釈ができる・・・かな。 これ以外にも我々の普段の生活だと身内の人が無くなって自分自身も精神的にガックリきている状態。これも穢ですし、日々の生活で生きていくために牛や豚、魚、そして植物の命を断って命をいただいているということも穢という人もいます。 人は日々の生活の中で知らず知らずのうちに穢れが積もっていっているんですね。 いよいよ禊行事へ というわけで前置きがちょっと長くなりましたが穢れを祓うため禊行事に参加してきたわけです。彼女からは「普段から穢ばっかりかのに1、2回やったぐらいで祓われるわけねーだろ」と言われて馬鹿にされながらの出発でしたがw 禊の際の男性と女性の服装は? 禊では男の人は白いふんどしにはちまき姿、女の人は白装束にはちまき姿です。 禊の流れは? 禊の流れについてですが、神社などによって微妙に違うとは思いますが、おおまかには下記のような流になります。 振魂(ふりたま)・・・お腹の前あたりで右手を上左手を下にして手を合わせ、祓戸大神(はらえどのおおかみ)とい言いながら手を上下に振る 再拝(さいはい)・・・二回90度のおじぎをする 祓詞(はらえことば)奏上・・・お祓いの言葉を奏上します。わかんなかったらたぶんやらなくても大丈夫です 再拝二拍手一拝・・・二回90度のおじぎ、二回拍手、一回90度のおじぎをします 鳥船行事 雄健行事 雄詰行事 気吹行事 5~8は下で動画を貼り付けます。 これらが終わったらエイっと言って水に入って水のなかで大祓詞(おおはらえことば)というものを奏上します。 終わったらまた5~8の鳥船~気吹行事を行って再拝二拍手一拝、最後に一拍手(一本締めみたいな感じ)をして「おめでとうございます」といっておしまいです。 鳥船(とりふね)行事 禊では水に入る前に船を漕ぐ様な動作をする鳥船(とりふね)というものがあります。言葉で説明してもたぶんピンとこないと思うのでYOUTUBEに上がっている動画を貼らせていただきます。 こんな感じで船を漕ぐ動作をしながらみんなで歌をうたいます。 歌は3つあって和歌なんですけど ・朝夕(あさゆう)に 神の御前(みまえ)に禊して すめらが御代に仕へまつらん (このあとの船を漕ぐときの掛け声は エイー イエッ) ・遠(とお)つ神 固め修めし大八洲(おおやしま) 天地(あめつち)共にとはに栄えん (このあとの掛け声は エイー ホッ) ・天津神(あまつかみ) 国津神(くにつかみ)たちみそなはせ おもひたけびて我が為す業(わざ)を (このあとの掛け声は エイー サッ) という3つです。 はじめは何のこっちゃよくわからないかもしれませんが道彦(みちひこ)という先導役の人がいるのでその人のを見ながら見よう見まねで良いと思います。 雄健(おたけび)行事 次に雄健行事というものを行います。これも道彦に続いて行うので覚えてなくても大丈夫。 足を肩幅に開いて両手を腰に当てて・・・ 生魂(イクタマ)・足魂(タルタマ)・玉溜魂(タマタマルタマ)と叫びます。唱えるといったほうがいいか? 雄結(おころび)行事 左足を斜め前に踏み出して、左手を腰に当てたら、右手人差し指と中指を立てて額に当て、国常立命(クニノトコタチノミコト)と叫んだあと「エイ!」と叫びながら右足を前に出して左足と揃えます。 気吹(いぶき)行事 両手を広げて頭上に持っていきながら空気を吸い、頭上で両手を合わせたらそのまま下に下げながら空気を吐き前屈みたいな姿勢になります。そこからまた両手を広げて上に持っていくのを3回繰り返します。 文字だけじゃぜんぜんわかりませんよね。これも動画がわかりやすかったので西野神社さんの動画を貼っておきます。 実際に禊をやってみて 寒いからやだなーという思いがありますが、来てしまったらもうやるしかありません! 集団の心理ってやつで突き進みます。 他の参加者は様々で、「うわー寒いなー」という人もいれば、寒いけど前いた神社で毎月やってたし慣れてるという人もいていろいろ。まあほんとは毎月○回みたいに習慣化するのがいいんでしょうね。 てなわけで整列して振魂から。 はじめのうちは寒くてしょうがないんですが、鳥船行事をやっているうちにだんだんと体が温まってきます。これなら行けるかもってなわけで入水。 うわー寒い・・・ ってか痛い!     水が冷たくて痛いです。自分たちが入ったところは水の流れがあまり無いところだったのですが、他の地域では海とか川の流れのあるところでやっている人たちもいるわけで、みんなどうやってやってるんだって感じです。 水の中で大祓詞という言葉を奏上しますがあんまり頭が回っていません。ちょいちょい間違えながらもなんとか終わって水から上がります。 水の冷たさで体が真っ赤。みんなの体も真っ赤になっていてどこまで水に浸かっていたのかすぐにわかります。 いやーとても清められたって感じ(棒) 画像であらわすと↓こんな感じです。 あ、間違った。 こんな感じです! ちなみに自分たちが入った川が清流ってわけじゃないので物理的にはそんなにきれいじゃないです。水辺にコケとか溜まっていて、誰かが「きたね」とか言ってましたw でもまあ、たまには禊をしてみるのもいいんじゃないでしょうか。 禊に興味を持ったら 禊に興味があってちょっとやってみたいと思ったら夏場の禊に参加してみるといいと思います。夏なら水浴びみたいなもんだし、これで流れをつかんでおいて、やろうと思ったら冬の禊もやってみたらいいんじゃないでしょうか。 検索エンジンで「自分の住んでいる地域+禊+神社」みたいなワードで検索すると地域の禊をやっている神社さんが出てくると思ったけどそんなに出てこないな・・・神社を統括している神社庁で禊に参加できるところを聞いてみるのがいいでしょうか・・・ 「禊に興味があって参加してみたいんですけど禊行事をやっている神社さんはあるでしょうか」みたいな感じで聞けばいいかと! 神社庁一覧はこちら

神社式のお葬式・神葬祭(しんそうさい)って知ってた?

神葬祭の歴史や流れ、忍び手はいつまで行うか、神葬祭後のお祭りや神式のお墓である奥津城についてなど、様々なことを書いてみました。

神社の節分祭と節分の意味ややり方

全国の神社では2月3日やその前後の日曜日などに節分祭というお祭りが行われます。大きな神社だと力士や有名人を招いて、神事のあとに豆まきをしたり盛大に行われますが、この節分ってどんな意味をもっているのでしょうか。 節分の日にについて 節分の日というと「2月3日に決まっているだろ」とみなさん思うかもしれませんが、正確に言うと年に4回あります。 二十四節気 節分の日について語る前に把握しておきたいのが二十四節記(にじゅうしせっき)というものなのですが、これは1年を24つに分けたもので、立春、立夏、立秋、立冬や夏至、冬至といった我々にもけっこう聞き馴染みのある日です。 中国発祥のもので、言葉が意味する季節に対して日本では微妙に気候が違ったり、旧暦から新暦になったことによる問題などもあるみたいですが、今回は節分に関する説明なので詳細は専門家に聞いてください(オイ

祈年祭と新嘗祭の読み方・意味・時期

全国の神社では毎年2月に祈年祭(きねんさい)、11月に新嘗祭(にいなめさい)というお祭りが行われます。 神社のお祭りというと夏や秋に行われ、お神輿をかついだり出店がたくさん出たりするもの(例大祭)を思い浮かべる人が多いと思いますが、明治以降では祈年祭と新嘗祭も大きな意味合いを持つお祭りとなっています。 今回はこの祈年祭と新嘗祭について書いてみたいと思います。 祈年祭は五穀豊穣を祈る 祈年祭(きねんさい)は「としごいのまつり」とも言われその年の五穀の豊穣や産業の発展を祈って執り行われるお祭りで、秋に行われる新嘗祭(にいなめさい)と対となるお祭りです。 農家がほとんどだった時代はその年の豊作を祈って行われていましたが、いろんな産業が増えている現代では商売繁盛といった側面も出てきているかもしれません。

Recent Posts