みなさんは神社の神様に対してどんなイメージを思い浮かべますか?

「いつも見守ってくれてる」とか「願い事聞いてくれる」とかそんなイメージかもしれません。

でもじつは人間に災いをもたらす存在も神様として祀られていたりするんです。

例えば金神(こんじん)様。この神様のいる方角はあらゆることが凶とされています。他にも天然痘という病気を神格化した疱瘡(ほうそう)神といった神様もいます。

「災いをもたらすのになんで神様なの?」って疑問に思う人もいるでしょうが、なぜ人間にとって災いとなるものが神様となったのか考えてみたいと思います。

信心し尽くすと人間を助けてくれる神様になる?

昔の人たちはの中には悪いことでもとことん信仰すればそれは神様になるという考えがあったようです。いろんな神様について触れてみたいと思います。

疱瘡神

天然痘は発症してしまうと有効な治療法も分からず、人々は病気が治るように祈ることしかできなかったのかもしれません。

そんな中で病気を神様として崇め信仰することで少しでも病状が軽くなるようにということで信仰が生まれたようです。

名前に「疱」とか「瘡」が入っている神社があったら疱瘡の神様が祀られている神社だと思います。

また、地域によっては疱瘡を村の外へ送り出す「疱瘡神送り」といった行事もあったようです。

ちょっと話は逸れますが疱瘡をやっつけるんじゃ無くて外へ送り出すって言うのはなんだか日本らしい感じです。農作物を荒らされないように虫を村の外へ送り出す虫送りっていう祭もありますし。

金神

この神様がいる方位は凶とされていましたが特に土を動かしたりすることが凶とされています。

この方位を犯すと家族7人に害が及び、家族の数が7人に満たないときは隣の人にまで害が及ぶと考えられたようです。そう聞くとめっちゃ恐ろしいですね。

この金神様の場合は金神様に許しを請うてその土地を使わせてもらえるように信仰すれば逆にご加護をもらえるという信仰があったようです。これが金光教のもとになったのだとか。

禍津日神(まがつひのかみ)

イザナギノミコトが海に入って禊をしたときに垢から生まれたという神様です。

禍といのは災いを意味します。災いの神なのになんで?って思うかもしれませんが、信心することで災いごとから逃れられると考えられたようです。

ちなみに災いを正しい方向に導いてくれる神直日神(かんなおびのかみ)、大直日神(おおなおびのかみ)という神様もいます。

実はどこの神様も根本はそうなのかも?

といったわけでいくつか例を書いてみましたが、捉え方によって災いも神様になったりと不思議なものですね。

でも、実は我々が普段お参りしている神社も根本は同じようなものかもしれません。

というのも神社の神様って自然信仰からくる神様が多いですよね。太陽の神様、山の神様、水の神様といった具合に山川草木いろんなものに神様が宿ると考えられてきました。

自然って人々にいろんな恵みをもたらしてくれる一方で、地震や台風、洪水など逆に人間の力ではどうにもできない災いをもたらすことも多々あります。信仰の中にはこうした災いに対する畏れの気持ちもあるのかなと。

神様に恵みをもらってありがたい気持ちと、でも災いがあったら恐ろしいという気持ちが入り混じった信仰の対象が日本の神様なんじゃないでしょうか。

そもそも神様のことを良い悪いという勧善懲悪的な視点で捉えるべきではないのかもしれませんね。

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