おみくじの意味と順番 結んで帰るべきか持って帰るべきか
神社へお参りすると引きたくなるおみくじ。
なんとなく引いて「大吉が出たー」と一喜一憂してそのまま神社に結んで帰っていませんか?
別にそれで悪いことも無いのですが、おみくじにはもっといろいろと噛み締めたほうが良いと思います。
そんなわけで今回はおみくじの意味などについて書いてみたいと思います。
おみくじの引き方
特に決まった引き方があるわけでもありませんが、やはり自分が一番気になっていることを思い浮かべながら引くのが良いでしょうね。
神様からお言葉をいただくわけですから「こういう目標があって、このように取り組んでいるのですが、このさきはどのように進めていくべきでしょうか」みたいに考えながら引くのがいいかも。
おみくじは神様からのアドバイス
おみくじは神社で引くものですから皆さんのイメージする通り神様からのお言葉、アドバイスです。
この言葉を噛み締めて今後の行動に活かしていく必要があります。
大吉を引いたからといってそれで満足して目標へ向かって行動しなければ何も変わりませんし、運気が落ちていくことだってあり得ますよね。
おみくじは自分が目標に向かって行動することを前提とした話だということで覚えておきましょう。
活かすってどう活かすのさ?
じゃあどう活かすのということですが、おみくじにはいろんな項目がありますよね。
学業、商い、旅立ち、待ち人…などなど。
こうした項目に書かれていることをよく読んで把握しておくことです。
そして頭の片隅に置いておいて普段の行動の参考にすることで日々の生活をより良い方向へ持っていくということです。
自分の気になっていることを一番注意して覚えておくと良いでしょうね。
おみくじの順番は神社によって違う?
おみくじの順番ですが
大吉>中吉>吉>小吉>末吉>凶>大凶
という順番と
大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶>大凶
という順番があります。吉が大吉の次に来るかどうかは神社によって見解が違うようです。
中吉が上なところが多いような気がしますが自分の知っている神社では大吉の次が吉だと説明しているところもありました。
また、もっと細かい分類だと
大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶
といった分類もあるようです。
大吉が一番なのは変わりませんが吉の順番がけっこう違うので気になったらおみくじを引いた神社で聞いてみるといいでしょう。
平(たいら)とは?
神社によっては「平」という運勢もあるようです。長野県の戸隠神社や広島県の厳島神社、埼玉県の大宮氷川神社など一部の神社のおみくじに入っているようですが引く確率は低いのだとか。
ちなみに意味は、波風立たず平穏な状態とか穏やかな状態とかそんな感じで、順番は吉と凶の間に位置するようです。
伏見稲荷大社はめちゃくちゃ多い
伏見稲荷大社はめちゃくちゃ多くて
大大吉
大吉
凶後大吉(きょうのちだいきち)
凶後吉(きょうのちきち)
末大吉
向大吉(むこうだいきち)
吉凶未分末大吉(よしあし いまだわらかず すえだいきち)
吉
中吉
小吉
後吉(のちきち)
末吉
吉凶未分末大吉(きちきょう いまだわからず すえだいきち)
吉凶不分末吉(きちきょう わかたず すえきち)
吉凶相半(きちきょう あいなかばす)
吉凶相交末吉(きちきょう あいまじわり すえきち)
吉凶相交(きちきょうあいなかばす)
http://www.coro56.com/entry/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E7%A8%B2%E8%8D%B7%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%BF%E3%81%8F%E3%81%98%E3%81%AF%E8%B6%85%E8%A4%87%E9%9B%91
という感じみたいです。こうした特殊なところはおみくじの解説もしっかりされていると思うので案内を見ながら引いてみるとよいでしょう。
凶や大凶が入っていないものもある
引く人がショックを受けるからでしょうか。おみくじの中には凶や大凶が入っていないものもあります。
「よかった凶じゃなかった」とか思ったら、実はそもそも凶が入ってなかったということもあるも知れません。
凶が入っているかどうかは神社さんの方針ひとつです。おみくじは神社関係の道具を扱っている専門の業者さんに発注するのですが、種類はいろいろとあり、どんなおみくじにするかはセンスが問われますね(笑)
大きな神社さんではその神社だけの特別なおみくじを作っているところも
他にもあるおみくじの運勢
この他にも平(たいら)や半吉といったものが入っているおみくじもあるようです。
余談・おみくじを渡しまくっていたら番号で運勢がわかるようになる
昔、とある神社に正月のお手伝いに行った時の話です。
授与所でおみくじを渡す担当になっていたのですが、新年が明けたということでみんなおみくじを引きに来るわ来るわ…年が明けてから機械のようにひたすらおみくじを渡し続けていました。
そこの神社のおみくじは番号の書かれた棒を引いてもらって、その番号のおみくじを渡す方式だったのですが、何百人もの人におみくじを渡し続けてると嫌でも「これ○番だから大吉だわ」とか「凶引いちゃったー」とかわかるようになるんですよね。
「だから何?」と言われればまあそれまでなのですが。
神社に結んで帰るべきか持って帰るべきか
この点についてはどちらが良くてどちらが悪いというものはありません。
おみくじの内容をよく読んで、「もう内容をしっかり覚えたから大丈夫だよ」と思えば結んで帰れば良いですし、「何度か見返して内容をもっとよく把握したい」ということであれば持って帰ったほうが良いです。
結ぶことの意味
よく言われるのは神様との縁を結ぶという意味です。神社の木に結ぶことが神様との縁を結ぶことにつながり、力をもらえると人々は考えたんじゃないでしょうか。
また、凶など悪い運勢を引いたときは、悪いものを置いて帰るためとか、神様に良い運気に導いてもらうために結ぶというのもあるかもしれません。
「絶対こうだ!」という決まった答えはありませんので、思い思いに結んでいけば良いと思います。
ただ、神社によっては木が弱ってしまわないように木の枝には結ばないように案内しているところもあります。そういう場合はおみくじを結ぶための場所があるのでそちらに結びましょう。
写真に撮ったり人に話したりしても良い?
最近は手軽に写真を撮ったりSNSにアップして情報発信ができるのでおみくじの写真を撮る人もけっこういると思います。
こうした行為は良くないという話もありますが、個人的には別に写真に撮ったり人に話したりしても問題無いと思います。
人に「話す」→「離す」→運気を離すという連想からそう言われているみたいですが、おみくじの内容をどう活かしていくかのほうがよっぽど大切なんじゃないでしょうか。
友達とおみくじの内容を話し合って時間を共有すればそれはある意味友達との縁を結んでいるということでもありますし、写真を撮っておけば気軽に内容を見返して注意すべきことを確認することができます。
個人的意見としては全く問題の無い行為です。
普通とは違う変わったおみくじ
最後に普通とちょっぴり違うおみくじを御紹介しておきます。
明治神宮 大御心(おおみごころ)
他のおみくじみたいに吉や凶は無く、明治天皇の御製(ぎょせい・天皇陛下の作られた歌)と昭憲皇后の御歌(みうた・皇后・皇太后・皇太子などのよまれた和歌)が書かれています。
歌には解説が付いているので難しくて分からないという人も安心です。
http://www.meijijingu.or.jp/sanpai/7.html
「大御心(おおみごころ)」は、明治神宮独自のおみくじです。他の神社で見られる吉凶を占うおみくじではなく、御祭神である明治天皇さまの御製(ぎょせい=天皇の作られた詩文・和歌)93、032首、昭憲皇太后さまの御歌(みうた=皇后・皇太后・皇太子などのよまれた和歌)27、825首より、特に人倫道徳の指針となる教訓的なものを15首ずつ、合計30首選び、それに解説文を付したものとなっています 。
詳しくは明治神宮のWEBサイトにて。
戸隠神社 神主さんが引いてくれるおみくじ
長野県の戸隠神社には自分で引くのではなく神主さんが引いてくれるおみくじがあります。
授与所で年齢と性別を伝えると神主さんが簡単な祝詞を上げておみくじを持って来てくれます。
「年齢を伝えるのは恥ずかしい」という人もいるかもしれませんが、引いてもらうっていうのはとっても珍しいですので戸隠へ行くことがあったら引いてみてはどうでしょうか。
自分も一度引いたことがありますが、神主さんが奥へ入って祝詞をあげているのが聞こえてきました。その後、奥からおみくじを持ってきて手渡してくれます。自分で引かないのでなんだか不思議な気持ちでした。
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