産土神社が分からないからといって鑑定してもらう必要はあるのか?
最近のスピリチュアルブームのせいなのか、それとも昔からあるのか、産土(うぶすな)神社鑑定士という人たちがいるようです。
なんでも人それぞれに産土神様がいて一生を通して守ってくださるのだとか。
産土神様は同じ住所に住んでいる人でもそれぞれ違い、産土神社を知ってお参りすることで開運に繋がるのだとか。
産土神・産土神社とは
産土神というのは、ざっくり言うとその人が生まれたところの神様なのですが、明確な決まりがあるわけでもなく、その人が育った場所の神様だという考えもありますし、お母さんが妊娠中に住んでいた場所の神様という考えもあるようです。
幼少期に引越しが多かった人はどこが産土神の神社なのかわからなかったりしそうですね。
個人的な考えとしては、やはり記憶をたどってみて、一番思い出深い地の神様になるのかなあとは思いますが。
氏神様とは違うの?
氏神様は住んでいる地域を守ってくださる神様のことをいいます。
もともとは氏神様は「氏」とあるようにその土地を治める氏族(物部氏とか蘇我氏とか)が一族を守ってもらうためにお祀りした神様だったのですが、時代を経るにつれて周囲に住んでいる人たちの信仰も集めて地域の神様という意味合いになりました。
よって産土神様と氏神様は違います(生まれてからずっと同じ場所に住み続けていれば氏神様と産土神様は一緒ですが)。
鑑定料を払って産土神様を確定させる必要があるのか
で、本題なんですが、そもそも産土神社鑑定士さんに頼んで産土神社を確定させる必要があるのかという話です。
さきほども書いたように産土神様はその人の生まれた場所や幼少期に縁の深い場所の神様なわけですが、そもそも自分に縁のある神社になのに人に鑑定してもらって「ここが私の産土神社なんだ」でいいんでしょうか。
人に言われた神社よりも、「子供の頃、近所のこの神社に初詣にいったな。」とか「近くの神社の夏祭りに行って楽しかったな」とか「神社の前で友達で遊んだなとか」とかそういった記憶のほうが大切だと思いませんか?
どういう基準で鑑定されているのかはわかりませんが、鑑定士さんが言うように産土神様が「一生守ってくださる神様」なのだったら、子供の頃からの馴染みのある神社の神様のほうがよっぽど守ってくださる気がします。
自分で決めちゃったらどお?
産土神様に感謝を申し上げるのは良いことだとは思いますが、そもそも産土神様に明確の定義は無いわけで、人に教えてもらうより、自分なりに情報を整理して「ここが自分の産土神社だ!」と決めてお参りするほうがいいんじゃないかというのが自分の考えです。
個人的な産土神社の探し方
もし自分だったら産土神社をどう探すかということなので話半分で読んでもらいたいところですが・・・
生まれた土地と育った土地についてだったら育った土地
生まれた土地と育った土地が一緒だったら良いですが、違う場合は個人的には育った土地の神様を産土神様と考えます。生まれただけで記憶の無い土地より、馴染みのある土地のお参りしたことのある神様のほうが自分は好きです。
子供の頃あんまり神社に縁が無かったら
子供の頃あんまり神社に行かなかったから神社がよくわからないという場合は、神社庁(それぞれの都道府県の神社を管轄する的なところ)のサイトで幼少期を過ごした場所の神社を検索してみます。
「○○県神社庁」みたいな感じで都道府県を入れて検索すると出てきます。
また、神社庁のサイトでは出てこない神社もあるのでgooglemapも併用して近くの神社を調べてみます。
自分に縁のある土地に何社か神社が見つかったら、散策がてらその神社全てを周って参拝してみて一番落ち着く神社というかイメージに合うというかそういう神社が産土神社だと思うことにします。
人に言われて一社だけお参りするよりも自分でいろいろお参りしたほうが、「ここの道にこんな建物あったんだ」とか「ここは良く通ったな懐かしいな」とか神社だけでなく、地域についていろんな気づきもあるんじゃないでしょうか。
過程に意味を見い出してみては?
というわけでつらつらと自分の考えを書いてみました・・・
人に教えてもらうよりも「明確な決まりは無いんだから自分の思った神社でいいんだ」という思いでいろいろと探ってみることでいろんな見えてくる部分もあると思います。
どうしても鑑定士さんに見てもらいたいというならそれはそれでいいかもしれませんが、自分でいろいろ考えて自分なりの答えを導き出すのも1つの方法ではないでしょうか。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません