神社に相性や属性ってあるの?神主視点では関係ない?

2023年12月18日

近年はパワースポットブームや神社ブームの流れに乗ってなのか、人には神社との相性があるという話が広まっているようです。

なんでも

空・地・水・火・風

という5つの属性があって人と神社はこれらのいずれかに属しているそうです。

そしてそれぞれに相性があって・・・

この図のような相性になっているそうです。

そして自分の属性は生年月日と血液型から導き出すことができるのだとか。

神社の属性に関してはおそらく御祭神のご神徳や鎮座地から判断していると思われます。

神主的には相性とか関係ないし気にしてない

まあ、そんな神社の相性問題ですが神社で奉仕したことがある人間からは

「そんなことは気にせんでよろしい」

と言わせていただきたいです。

神社側の観点からするとこのようなことを気にしている神社は見たことがありません。また、神主の友達と話をしていてもそのような話が出てきたことは一度もありませんでした。

自分の知る限り、神社側はそんなことは一切関知していないのです。

例えば神社の社務所へ行って「ここの神社の属性は自分と相性が良くて・・・」とかなんとか言ったら「うわ、めっちゃスピリチュアルに影響された人が来た」と思う神主は多いと思います。

神社に相談しに来る人がいるので、万物は木・火・土・金・水から成るという五行説に基づいてアドバイスをしている神社や九星(一白・二黒・三碧とかいうやつ)による運勢で今年は八方塞がりだからお祓いを受けましょうという神社はあるでしょうが、「相性が悪いから参拝しては駄目です」なんていう神社は聞いたことがありません。

ほぼ全ての神社の人は属性なんて気にせずに日々の社務をこなしているでしょう。「相性なんて言ってる暇があったら日々の神明奉仕だ!忙しい忙しい!」という神主が圧倒的に多いと思でしょう。

神社の属性について

とびうお(ORI)さんによる写真ACからの写真

神社の属性について・・・中には「秋葉神社さんは火の神様」みたいに明らかに属性がイメージできる神社さんもありますが、

でも触れているように、そもそも神様は人々の生活を見守ってくださる人知を超越した存在であって、○○の神様、△△の神様というのは派生的な要素があります。

よって全ての神社に属性を当てはめるというのは少し無理があるのではと思ってしまいます。

相性は自分の感覚で決めたほうが良いのでは?

相性を考えるならば、こうした世間で言われていることよりも自分自身の感じたことを大切にするべきだと思います。

例えば

  • ここの神社は境内の雰囲気が落ち着くから好き
  • 地鎮祭に来てもらった神主さんが実は昔から知っている神社でご縁を感じる
  • 厄祓いのご祈祷をしてもらったら何事も無く1年を過ごせた

など、ここの神社がいいなって思う理由はいろいろとあると思います。

人の言っていることや属性に惑わされず、まずは自分で神社にお参りをしてみて「どんなことがあったか」、「どんな印象を持ったか」ということを考えてみてはどうでしょうか。

その上で神社と相性が良いのか悪いのか考える・・・そのほうがよっぽど自分に合う神社が見つかるのではないでしょうか。

自分がお参りするのだから自分が感じたことが一番!

私の参拝意識や相性への考え方

私の場合は神社にお参りするときってお願いごとをするのではなく「いつもお世話になってます」みたいな感じで挨拶意味合いでお参りすることが多いので、相性がどうとかと考えたことがありませんでした。

たまにお願いごとをしても、叶う叶わないが神社の相性に関係があるという考えに至ったこともありません。

そこの土地へ行ったら神様へ挨拶に行くのは自然なことで、「お参りをする時の相性ってなんだ?」と思う次第です。

スポンサーリンク

ブログランキング

役に立ったらポチっとお願いします。

にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へにほんブログ村