年末に神社にお参りしたりお札を受けるのはよくないの?

年末に神社にお参りするというと

「1年も終わるのに年末にお参りしても意味ないでしょ」

とか

「神社にお参りしてお札とかお守りを受けてもすぐに年が明けるからだめなんじゃ・・・」

という人がいるようです。

そんなこと気にしたことが無い自分からすると「そういう風に思う人もいるのかー」という感じ。

結論から言うと年末に神社にお参りしたりお札やお守りを受けても全く問題ない

のですが、その理由について今回は書いてみたいと思います。

お願いしたら感謝もするのが道理

みんな神社へお参りをするとお願い事が先に立ってしまいがちですが、神様への感謝の気持ちというのも忘れてはいけないポイントです。

神主が祝詞を奏上するときだって「いつもお世話になってます」的なことを言ってからお願いの内容を言いますし、神様へお米などを捧げて収穫の感謝をする「新嘗祭(にいなめさい)」というお祭りもあります。

そんなわけで正月に「今年は良い年でありますように」とかお願いをするのだから年末に

「今年も1年ありがとうございました」と感謝の気持ちを込めてお参り

をするのも意義のあることなんじゃないでしょうか。

お願いとお礼はセットです!

そもそも神社にお参りする日に決まりは無い

「神社にいつお参りしていいかわからない」という人もいるみたいですが、お参りする日に決まりはありません。

特に氏神様なんていつも地域のことを見守ってくださっているわけだから、近くまで行ったらお参りして神様にご挨拶をしておくほうが良いと思いませんか?

そもそも初詣は明治以降に広まった?

初詣が一般的になったのは明治時代という話があります。

鉄道会社がキャンペーンとしてお正月の初詣を企画したのが定着してみんながお正月にお参りするようになったというのです。

となると江戸時代以前は違う時期にお参りする人もたくさんいたでしょうし、こうした点からも問題無いと言えますよね。

年越の大祓いもあるよ

茅の輪をくぐったり

また、年末には年越大祓(としごえのおおはらい)といって7月~年末までに心身に降り積もった穢れを祓う式が行われます(12月31日が多いと思いますが、神社によってはそれ以外のことも)。

ちなみに1月~6月までの半年間の穢れは夏越大祓(なごしのおおはらい)という式で祓われます。

人形(ひとがた)で体をなでたりして穢れを祓います

日々の生活で知らず知らずのうちに積もった穢れを祓うという点でも神社にお参りすることは全く問題なく、むしろ良いことではないでしょうか。

お札やお守りはどうなの?

「お札やお守りは1年で神社に返さないといけないから、年末に受けたらすぐに返さないといけないんじゃ・・・?」

と心配する人もいます。ですがこの点も問題ありません。

そもそも、新しいお札は年末に受けて新年を迎えるものだという話があります。

考えてみれば、お飾りなどは年末に用意して準備万端お正月を迎えるのにお札は年が明けてから神社で受けてくるというのも少しおかしいのかも?(別にお正月に受けたって悪いことではありませんが)

地域によっては年末に回覧板を回してお札を受ける人を集計したりしますし、年末に神主さんがお札を頒布して回るということもあります。

また、自分の大学時代には「昔は年末に受けていたはずが、だんだん時期がずれこんでお正月に受けるようになった」と話す先生もいました。

また、お守りも別に年が明けたら力が無くなるというわけではないので、年末に受けて新しいお守りで新年を迎えると言うのも1つの考え方です。

好きなタイミングでお参りをすれば良い

そいうわけで年末に神社にお参りしたりお札やお守りを受けても良い理由についていろいろ書いてみました。

「お正月じゃなきゃ!」と思い込むより、時期は違ってもしっかりと心を込めてお参りをしたり、ちょっと近くまで行ったときにご挨拶をしたりと、自分に合ったタイミングで神社にお参りすれば問題無いので心配することはありません。

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