神社の御祈祷の種類や意味・効果はあるのかなど

2019年5月24日

カメラ兄さんさんによる写真ACからの写真

神社にお参りして受ける御祈祷。

毎年、「お正月は家内安全の御祈祷を受けている」とか「厄年だったから厄祓いを受けた」という人もけっこういると思います。

でも自分が普段受けている御祈祷以外にどんな御祈祷があるのかって意識した事がありますか?

「ご利益の決まり方ってけっこう適当?」という記事でも少し触れているように、本来神様のお力って特定の○○に効くというものではなく、人々の生活を見守ってくださるというものという前提はありますが、現在ではどんどん派生していろんな御祈祷があるのでちょっと書いてみたいと思います。

御祈祷の種類

厄祓い

毎年神社に初詣に行ったら看板などに案内が書かれているので厄祓いを思い浮かべる人が一番多いかもしれません。

厄年は体の調子を崩しやすいとか転機になるようなことが起こりやすいといわれているだけで、悪いことがあるとは限らないので絶対御祈祷を受けないといけないということはありません。

厄年について気になる人はこちらも参照していただければと思います↓

交通安全

車を新しく購入した場合や年のはじめなどに行う交通安全の御祈祷。

新車に限らずお正月は1年の安全を願って商売繁盛とともに車用社のお祓いにをする会社もあります。

自動車に限らずバイクでもお祓いを受ける人がいます。

家内安全

家長をはじめとする家族が日々穏やかに過ごせるように御祈願するものです。お正月に行う人が多いですが別に正月じゃないといけないということはありません。

病気平癒

現在、病を患っている人が病気が治るようにという祈願。

本人が参列できないなら代わりの人が御祈祷を受けてお守りを本人に渡すということもあるかも。

良縁祈願

良いご縁がありますようにという祈願。まあ、結婚できますようにということです。御祈祷を受ける人は圧倒的に女性が多いと思われます。

安産祈願

母子ともに元気で赤ちゃんが生まれてくるようにという御祈願。

安産で有名な神社だと授与品に腹帯があるかも。

犬のは安産が多いことから戌の日に行う風習がありますが、別に戌の日じゃなくても良いです。

初宮詣

赤ちゃんが生まれたことを神様に報告するものです。

男の子は生後31日や32日目 、女の子は32日や33日目に行うようですが、地域性もありますし、何より赤ちゃんですから体調のことを一番に考えてお参りしたほうが良いと思います。

七五三詣

3歳の男女、5歳の男の子、7歳の女の子の成長を報告し、この先もすくすくと成長するようにという御祈願。

昔は小さいうちに亡くなる子も多く、7歳ぐらいまでは神様の世界と人間の世界の間で魂が定まっていない状態とされたためにこうした祈願が行われるようになったようです。

3歳は髪置き(髪を伸ばすようになる)、5歳は袴着(袴を着るようになる)、7歳は帯解き(帯を締めるようになる)という儀式にちなんでいます。

年齢はあくまで目安なので満年齢でも数えでも良いですし、1年ぐらいならずれていても兄弟一緒にやっても問題無いと思います。

十三詣り

13歳という思春期の多感な時期に、心身ともに健全であるように、学業が成就するようにといったことを御祈願します。

4月13日の前後1ヶ月ぐらいに行うのが一般的なようです。

七五三ほど知名度はありませんが、近年は十三詣りを薦める社寺も増えてきているような?

合格祈願・学業成就

学業がうまくいくように、志望校に合格できるようにという御祈願。

菅原道真公をお祀りする天神様が有名ですね。

成人祈祷

成人したことを感謝、お祝いし、この先の発展も願う御祈願。

必勝祈願

スポーツチームが行うことが多いでしょうか。勝負事に際して勝利を収められるようにという御祈願です。

勝負事だったら別にスポーツや武道に限らず他のことでも祈願して良いと思います。

人形清祓

何らかの事情で処分することになった人形や写真などに感謝を申し上げ、お祓いした上で処分をするというものです。

人形は神社側で引き取ってくれるケースと自分で持ち帰るケースがあるので御祈祷をしてもらう神社によく確認してみましょう。

奉賽(ほうさい)の祭

神様にお願いするのではなく感謝を捧げる御祈祷です。

神様の御加護で願いが叶ったときや日々の感謝を申し上げたいときなどに行います。

これら以外も御祈願して良い

灘 伏見さんによる写真ACからの写真

ざっと思いつくところを挙げてみましたが、これらに限らず何か心配なことやお願いしたいことがあったら、お願いしても問題ありません。

神社へ連絡して「こういう心配なことがあるんですが、御祈祷できますか?」みたいな感じで問い合わせてみると良いと思います。

これら以外にも御祈祷はありますし、話を聞いた神主さんが悩みに応じた文章を付け足してくれるということもある・・・かも?ただし、あんまり大きな神社だと何十人もいっぺんに御祈祷するのでちょっと無理そうですが。

注意点としては神主さんの都合を考えず延々と話を聞いてもらおうとしたり、無理と言われたのにゴリ押ししたりしないことでしょうか。神社の都合もあるのでそのあたりも考慮しつつ問い合わせてみるのが良いと思われます。

御祈祷に効果はあるのか

御祈祷をすると効果が気になるという人も多いと思います。

神様は目に見えないのでその人の気持ち次第と言ってしまえばそれまでなのですが、ご祈祷によってどんな影響がもたらされるのか書いてみたいと思います。

心が落ち着いて実力を発揮できる

合格祈願などの場合はこれが当てはまるでしょうか。

「神様の前で御祈願したんだから大丈夫だ!」という意識が生まれて、落ち着いて行動ができるようになり、その人が本来持っている実力を遺憾なく発揮できるというものです。

ご祈祷はあくまでも本人が努力することを前提としたものですから、もともとの実力が無いと話にならないことではありますが・・・

神様に誓うことで意識が高まる

神様に御祈願し宣言することで自分自身の意識が高まり、日々の行動も改善されていくということです。御祈祷して満足しちゃうひともいるかもしれませんが(汗

厄年の人なんかは御祈祷することで「今年は厄年なんだ」という意識が高まり、日々の行動や健康に気をつけるようになるかもしれません。「厄祓いの御祈祷を受けたから大丈夫だー!」とかいって無茶する人は・・・知りません。

周囲が安心する

titidsnさんによる写真ACからの写真

おじいちゃん、おばあちゃんは信心深い人が多く、初宮詣や七五三はきちんとやりなさいという人も多いと思います。

人生儀礼として御祈祷を行うことでこうした周囲の人に安心してもらうという効果もあります。

気持ちを一つにする

家内安全や工事の安全祈願などは神様にお願いすると同時に、みんなで一緒に神様のことを行うことで気持ち一つにするという要素があります。

気持ちが一つになることで物事がうまくいく可能性は高まるのではないでしょうか。

気持ちが前向きに

てなわけで今回は御祈祷の種類や効果について書いてみました。

人によって感じ方は様々ですから御祈祷をすべきかどうか、効果があるかどうかというのは結局人次第なのですが、御祈祷を受けたらきっと前向きな気持ちになったという感想を持つ人が多いんじゃないでしょうか。

あ、あとご祈祷は無理に受けなくても、お金が無いという人はお守りも受けるだけでも大丈夫です。

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