神社とパワースポットの関係とは?自分で決めなきゃ効果ないと思う
近年、パワースポットという言葉をやたらと耳にするようになりました。
神社はよくパワースポットとして雑誌に取り上げられますが、神社とパワースポットってどういう関係のものなのでしょうか。ちょっと考えてみたいと思います。
そもそもパワースポットとは何か
そもそもパワースポットとは何なのかという話ですが、人によって様々な定義があると思います。
個人的な意見を言わせてもらうと森や滝など、自然のいろんな要素から力をもらう場所といった感じでしょうか。
パワーをもらうといっても具体的に体がどうなるというわけでも無いので自然の中で自分がリラックスできる場所、ぼけーっと考え事とかできる場所とか自然の偉大さを感じられる場所がパワースポットなんじゃないかと。
こうした場所で過ごすことで日々の生活の活力になるのではないでしょうか。
神社とパワースポットブーム
神社もよくパワースポットとして紹介されています。神社の信仰の成り立ちを考えると自然の力を恐れる気持ち、自然の恵みへの感謝の気持ちという部分が大きいですからパワースポットと通ずる部分も大いにあると思います。
神社の本殿に祀られている御神体は神様が宿るとされているものですし、境内には鎮守の森があったり巨木がそびえ立っていたりと神社の境内全体がパワースポットとも捉えることができるでしょう。
ブームによる問題
パワースポットブームから神社へ参拝する人もおおいに増加し、参拝者で賑わっている神社も多いと聞きます。ただ、それによって問題が発生している面もあります。
例えばパワースポットとされる木の前では写真を撮ったりじっくりと見て周るのに肝心の拝殿前は素通りとか・・・
御朱印もそうですがブームになると人が増えて賑わう反面こうした問題も出てくるようです。
あとは本当かどうか知りませんが宗教施設側から「パワースポットとして紹介してくれ」と著名人に持ちかけるケースもあるとか無いとか。
ブームによってどんどんとパワースポットが作り上げられている感はありますね。
神社のパワースポットはどこですかと聞かれたら?
もし、神主が「神社のパワースポットはどこですか」と聞かれたら・・・
ある友達の神主は「迷うことなく本殿を案内すべき」と言っていました。
さっきも書きましたが神社の信仰の根底には自然への恐れや崇敬の気持ちがあります。神様を象徴するものとして祀られているご神体が一番のパワースポットであるのは当然のことと言えるかも知れません。
天神様は菅原道真公だし東照宮は徳川家康公だからこうした神社は自然は関係ないじゃないかという人もいると思いますが、人々の崇敬を集めていて、そこにはいろんな人の思いが込められているわけで。それはそれである種のパワースポットと言えるのではないでしょうか。
境内に御神木などパワースポットと言われる場所があっても神社の境内に入っているわけですから、お参りして神様にご挨拶をするのが筋とも言えます。
情報に踊らされず自分の感性で決めたい
雑誌やテレビなどで「ここのパワースポットがすごい」などと紹介されていることは多々あると思いますが、「ここは雑誌に載ってるからすごいところなんだー」と思うのではなく、
- 本当に自分がリラックスできる
- 明日への気力が沸いて来ると思える
こうした場所かどうか自分で考えることが大切じゃないかと。
多くの人が「ここはパワースポット」と言っていれば、そうした場所の可能性は高いかもしれませんが、他の人にとってのパワースポットが自分のパワースポットとは限らないと思います。
自分でいろんな場所に行ってみて、自分がどう思うかというのが大切だと思います。
神社に関わったことがある人間としてはその場所が神社であったならばちょっぴり嬉しいと思う次第です。
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