神棚の扉は開けておくべき?閉めておくべき?

2019年4月12日

最近はやたらと神棚の話ばっかり書いてますが今回も神棚のお話(神棚のことを書き出したら次々に気になることがでてきて・・・すみません笑)。

神棚の扉を開けておくべきか閉めておくべきかという話です。どっちにするべきか悩む人がいるんですが、結論からいうと明確な答えはありません!

実は神主の間でも意見の分かれるところみたいなんですよね。

どっちかというと閉めておく派が多いような気がしますが・・・それぞれの意見についてまとめてみたいと思います。

神社にならって神棚も閉めておく

神社の御神体について

神社では本殿というところに神社の御神体が祀られているのですが、この本殿の扉は大きなお祭りのときにしか開けないことになっています(区分は小祭・中祭・大祭とあるのですが大祭のときしか開けない)。

そして本殿の扉を開けたときでも、さらにその奥の御神体が祀られている内陣(ないじん)の扉は開けることはありません。

神社では御神体はとても恐れ多いもので人の目に触れてはならないものとされています。御神体に関わることは神社の神主の中でもトップである宮司しか行うことが出来ません。

自分は以前に神社の本殿の建て替えの際に一時的に仮の社殿へ遷っていただく「遷座祭(せんざさい)」という式で奉仕をしたのですが、宮司さんが持った御神体が人の目に触れないように絹垣(きぬがき)という布でで隠す役割をしたことがあります。
文字で書かれてもよくわからないという人は西野神社さんの社務日誌をご参照ください。

このように神社では御神体は人の目に触れてはならない恐れ多い存在なのです。

お札も恐れ多いという考えで扉を閉める

御神体は恐れ多い存在だということは分かったと思いますが、お札も御神体のように人の目に入るのは恐れ多いということで神棚を扉を閉めておくというのが閉めておく派の意見です。

また、神棚の内部に埃が溜まったりしないようにという配慮の面もあるかもしれません。

決まった日やおめでたい日には開けるという意見も

さきほども書きましたが本殿の中の内陣の扉は開けることはありませんが、本殿の扉は大きなお祭りの時は開けます。

よって、これに倣って節目節目には神棚の扉を開けてお参りしても良いという意見の人もいます。

開ける日というのはその家庭ごとの判断になりますが・・・お正月や家族にめでたいことがあった日、毎月1日や15日などでしょうか。

神様と家庭をつなぐ存在として開けておく

御神体とお札は違う

御神体は目に触れてはいけないものだと書きましたが、お札は御神体と違うところがあります。

お札は神社の授与所で思いっきり人の目に触れています。そして家に持って帰るときは袋に入っていますが神棚にお祀りするときは取り出して目に触れます。

御神体と一緒だったらこんなことできませんよね。

お札は神様と家庭を結ぶためのもの

家にお札をお祀りする目的は神様にお祈りして家のことを見守ってもらい、家が栄えるようにということです。

よって神様と家庭を結ぶために神棚の扉を開けておくというのが開けておく派の意見です。

富山県神社庁では開けておくことをすすめられているようです。

神社本庁のポスターだと神棚が開いているけど・・・?

神社本庁(全手の神社じゃないけど全国の神社の包括機関)の「心に旅を」と書かれたポスターでは神棚の扉は開いています。
※十社大神さんのブログに写真あり

「ということは神棚の扉はやっぱり開けておくべきなの?」

と思うかもしれませんが、このポスターについても見解が分かれるところで

「このポスターの場合は神棚の中にお札が祀られていることが分かるように開けているのであって通常は閉めておくべき」

という人もいます。

ポスターの写真は開いてるから、神社本庁の公式見解がそうなのかといったらそうでも無いようで・・・

やはり神棚の扉は開けておくべきか閉めておくべきかは明確な答えは無いようです。

ちなみに家では

ちなみに自分の家はというと神棚の扉は開けたままにしています。

お札が見えたほうが視覚的にお札をお祀りしているということがよくわかるので。

家庭での神様のお祀りって何でもそうかもしれませんが、家族で話し合って一番しっくりする方法をみつけるというのが良いかもしれません。

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