最近のパワースポットブームというかスピリチュアルブームの流れの中で神社に参拝したときに「歓迎サイン」、「拒絶サイン」があるなんて言われているようです。

神社にお参りした際に皆さんいろいろと感じるものがあるようですが、いくつか例を挙げてみると・・・

歓迎サインと言われている事象の例

  • 鳥居をくぐると天気が良くなった
  • ちょうど境内に人がいなくなって自分だけになった
  • 虹が出た

拒絶のサインと言われている事象の例

  • お参りしていたら混雑しはじめた
  • 急に天気が悪くなった
  • カラスが鳴き始めた

などなどいろんな事を言っている人がいます。

神主視点で考えると・・・

神主が神社で奉仕をしていてそんなことを考えるのかというと・・・

そもそもそんなに気にしてない

「お祭りのときにちょうど晴れてよかったな」とか「今日は大雨に降られてしんどかったな」とか思うことはありますが、拒絶のサインと考える人はほぼ居ないでしょう。

神様から歓迎されているという風には感じることもあるかもしれませんが、それはその時にふと思うぐらいで深く考えることはありません。

「お参りする時にちょうど晴れてよかったー」ぐらいならいいですが、あんまり深く考えすぎて神様に対して祈る意識が薄れてしまっては意味が無いので、歓迎のサインが気になっている人に対しては「そんなに深く気にしなくていいでしょ」と言いたいです。

拒絶のサインとか考えてたら社務ができない

また、神主は日々の社務に追われており、言葉に語弊があるかもしれまぜんがそれどころじゃありません。仮に拒絶のサインとかあったとしたら毎日のお供えとかどうすんだって話です。

神様と崇敬者を取り持つ立場として

神社には毎日いろんな人がお参りに来るわけであって、それは天気の良い日もあれば悪い日もあります。神様を崇敬する人たちと神様の間を取り持つ神主が「今日は天気が悪いからあなた神様に歓迎されてませんよ」とか言えるわけないですしおすし。

まあ、神主も人間なので「こんなくそ暴風の日に地鎮祭すんなよ」とか「こんな大雨でどうやって地鎮祭すんだよ」みたいに思うことも正直ありますが、もし祈願を行うことになったら「歓迎されてませんよ」なんてことは言わずに式を進めます。

これは個人的な考えですが、神様を信心する人には分け隔てなく御神威が与えられるべきであって(まあ願い事は本人が努力すること前提ですが)天候だの人ごみだのは些細なことであります。

自然現象は良い方向に考える

自分の知っている神主の友達は崇敬者の方に対して、一見悪いことに思えるようなことでも良い意味で説明します。地鎮祭の例がとてもわかりやすいですが

  • 雨が降ったら振り込み地固めで地鎮祭には最適
  • 風が強けりゃ吹き清めの風
  • 天気が良ければ天候に恵まれて幸先の良いスタート
  • 曇りならお天気が持ってよかった

といった風に話すことがけっこうあります。

神社の信仰の大本は自然に対する畏敬の念から来ている部分が大きいですからこうした自然現象は、何かしら意味のあることなのかなと。

また、天候が荒れて大変だった時なんかも無事に式が終われば「逆に思い出に残る式になりましたね」なんて言うこともあります。

物は言いようっちゃそれまでなのですが、言霊という「言葉は物事につながる」という考え方もありますし、なんでも良い方向に発言するのです。

人ごみとかカラスとかその他拒絶のサインは?

「人混みが~」という人がいますが、鎌倉時代に定められた御成敗式目には「神は人の敬により威を増し 人は神の徳によりて運を添ふ」という文言があります。

神様は人が敬うことで力を増して、それをまた人がいただくことができるというものです。参拝者が多いっていうことはそれだけ敬っている人が多いわけで、神様の力が増して良いことであると考えることもできるのではないでしょうか。

また、お祭りの際には神賑行事(しんしんぎょうじ)といって舞や演芸などを行って神様を喜ばせるための行事が行われます、こうすることで神様の力が増すと考えられてきた面もあるでしょうし、氏子や崇敬者が神社で神様に元気な姿を見せるというのも一つの意義であると思います。

こうした面からも人混みが拒絶のサインとはとても考えられません。

落ち着いて参拝したければ人が少ない時間帯に参拝すればいいですが、多いからって悪いってことは無いと思うのです。

カラスにしても熊野本宮大社では導きの神として信仰されています(神話の中で神武天皇の道案内をした)し、なんでこんなことになっているのかよくわかりません。

まとめ・気にすんな!

というわけでつらつらとまとまらないことを書いてみたわけですが、ポイントをまとめておくと・・・

  • 良い方に考えるのはいいけど気にしすぎるな
  • 神主はそんなもん気にしてない
  • 神主は崇敬者と神様の間を取り持つのだからサインどうこうで不安を煽るようなことは言わない
  • 天候が悪くても何か意味あるかもしんない
  • 賑わっているのはいいこと

大怪我をしたとかよっぽどのことがあれば、物理的な意味で参拝を取りやめた方がいいでしょうが、だいたいのことは気にしなくて良いと思います!

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