御朱印の迷惑トラブルから御朱印の有り様を考える
近年は御朱印ブーム。神社に御朱印を受けに来る人が増えて、大きな神社だと御朱印待ちの人で列ができたりと賑わいをみせているようです。
しかしブームになると出てくるいろんなトラブル・・・
お参りが済んでないのに御朱印を受けようとしたり、御朱印待ちの列に割り込んだり、暴言を吐いたりとか様々ですが、大きなニュースになったのを挙げてみると
御朱印帳の転売
御朱印帳がヤフオクで売られる⇒茨城・八坂神社が苦言「もう来ないでください」
https://www.huffingtonpost.jp/2017/06/19/goshuin_n_17216532.html
ヤフオクで当社の御朱印帳が出品されていました。すでに落札されていまして社頭頒布の約3倍近い値段で落札されていました。神社頒布品をオークションに出品し利益を得る行為は許せません。頒布品は祓いをし神徳を得られるように祈願しております。一般商品とは違うものなんです。もう来ないで下さい。
— 守谷総鎮守八坂神社 (@m_yasakajinja) 2017年6月18日
御朱印自体の転売
ブームの御朱印がついに転売対象に!最大20倍まで高騰 宮司は「転売モノは神様と絶縁状態で無意味」と指摘
https://news.careerconnection.jp/?p=31822
書くのが遅いことに対しての苦情
白虎隊御朱印、丁寧に書いたはずが…「手際が悪い」クレームで御朱印帳に記入するサービス取り止め
https://www.huffingtonpost.jp/entry/goshuin-claim_jp_5c9ec101e4b00ba6327d53e3
などが出てきます。
神聖な気持ちで神社にお参りして御朱印を受けている人からすると「何だこれは・・・」といった感じでしょう。
一人で何冊も御朱印帳を出す
この他、一人で何冊も御朱印帳を出して、全部に御朱印を書いてくださいという人もいるようです。それも人がたくさん並んでいるなかで・・・
そもそも御朱印とは何なのか
そもそも御朱印はお寺にお経を納めた際に、その証として印をもらっていたのがはじまりだと言われています。
それが次第に参拝した証として授与されるようになりました。
よく言われることですが、スタンプラリーとはちょっと違うんです。神社と参拝者のご縁を結んだ証みたいなものと言ったらいいでしょうか。
御朱印を集めるのはコレクションみたいで楽しいのはわかるのですが、あくまでも神社やお寺に参拝した上でいただくものですので、そこを忘れないようにしたいものです。
大多数の人が分かっているけど一部の人のせいで
自分の場合は御朱印を書いた回数が少ないというのもありますが、マナーの悪い人に出会ったことはありません。大多数の人はマナーを守ってきちんと御朱印を受けていると思うんですよね。
それが一部のひとのせいで問題になっています。ブームで人が増えるとこうした人たちが出てきますよね・・・何事もそうですが新しい人が増えると本質というか本来の意味を知らないまま物事を進めてしまうところがあるかも・・・
御朱印をオークションで買うと言うのは、御朱印の本来の意味をわかっていれば全然ありがたくないですよね。神社にお参りしていただくことに意味があるのであって、御朱印が手に入りさえすればいいというのは本質と違う気がします。
御朱印を書くのが遅いと言う苦情も御朱印をもらうことだけが目的になっているからそうなるのかもしれません。まあ、時間がかかると文句をいうのは御朱印の意味以前の問題でもありますが・・・
メディアが御朱印ブームに火をつけた?
やはりメディアの力は大きいもの、数年前にテレビで御朱印の特集をやったからという話があります。
でも自分の記憶ですが十数年前にも御朱印ブームとか言っていた気がしてブームになる周期みたいなのがあるのかもしれません。
最近では御朱印のトラブルについて取り上げるメディアも増えていますが、御朱印の特集をしたらやっぱり、マナーについてもしっかり解説してもらいたいものです。
いろいろ出している神社側はどうなの?
御朱印ブームに乗ってか通常の御朱印以外にいろんな御朱印が登場してきています。
ピンク色とか鮮やかな色を使ったりどんどんとデザイン性に富んだものが出ていたり、こうしたものは希少性を求めて受けたがる人がたくさんいます。
神社側も御朱印がきっかけで神社のいろんなことに興味を持ってもらいたいと思いますし、どのようにして神社に参拝してもらうのか、経営面でのいろんな苦労もあるかもしれません。
しかし本来の御朱印の意味を考えるとあまり逸脱したデザインになるのも問題なのかなあと思います。
線引きが難しいところではありますが、どんどんと華美になっていくのもどんなもんかと・・・
また、限定御朱印とかになると希少性からよりオークションなどで高額で取引される可能性が高くなりますし・・・(神社としては多くの人に参拝してもらいたいというのもわかりますが)
本来はお寺にお経を納めた証として受けることができたという御朱印。
— ぷりんつぉ (@iroiroyattemiru) 2019年4月6日
近年は限定御朱印や朱以外の派手な色を使ったものなど御朱印の有り様が変わってきていると思うのですがこのような傾向についてどう思いますか?
リプなどでも皆さんのご意見をお聞かせください。
Twitterでアンケートを採ってみたところ、63人の方から投票していただけて、昔からの黒い墨と朱印にすべきだという人がやや多い結果になりました。
その他の意見としては「両方バランスがよくあるのが良い」など。バランスを考えてというものがありました。
個人的に気は御朱印は墨と朱印のみで押しつつ、デザイン性に富んだものは別の形で授与したほうがいいんじゃないかと思ったりもします。
周知をしていくしか無いか
新しく御朱印を受け始めるた人がいれば、よくわからない人がいるのも道理。かといってそういった人たちを門前払いしては神社に興味をもってくれた人たちが離れていくわけで・・・
月並みな答えですが、やっぱり周知をして、少しずつでも御朱印の意義について考えてくれる人を増やしていくしかないのかなあと思います。
最近は御朱印のマナーについてはネットニュースになっていたりもしますし、こうしたことがきっかけで御朱印について深く考えてくれる人がいたら良いですね。
まとめ
たらたらと思いのままに書いてしまってまとまりが無くてすみません。
神社側でも線引きは難しい問題だとは思いますし、参拝する側も意味を知ってお参りするべきだとは思うのですが・・・なんとか双方の歩み寄りでより良い方向へと進んで欲しいものです。
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