2019年はキャッシュレス元年。キャッシュレス決済でポイント還元が実施されるなど、支払いに関する転換期ともいえる年になりましたね。

そんな中、神社のお賽銭も電子マネーになっていくんじゃないかという話を耳にしたので、今回は電子マネーのお賽銭について考えてみたいと思います。

電子マネーを導入している神社の例

港区の愛宕神社

電子マネーのお賽銭を導入している神社で一番有名なのは東京の愛宕神社でしょうか。2014年から楽天EDYでのお賽銭を導入しているそうで、なかなか時代を先取りした感があります。

なぜEDYを導入したのかという話ですが、楽天の三木谷社長らが初詣している関係で提案を行ったところ快諾となったようです。

  愛宕神社が「Edy賽銭箱」の設置を始めたのは、2014年から。Edyの提供元・楽天からの提案でスタートした。

  広報担当者によれば、以前から楽天では毎年、愛宕神社で三木谷浩史社長ら役員の初詣を行っている。

「こうしたご縁から、現金以外のお賽銭の方法としてご提案しましたところ、ご快諾をいただきました」

https://www.j-cast.com/2017/01/04287361.html?p=all

お賽銭箱の横に決済端末が置かれていて、そこでEDYが使えるようです。普通のお店と違って周囲が木の箱で覆われています。

京都の下鴨神社

京都市左京区の下鴨神社では2019年5月より授与所でのカードと電子マネーによる決済を導入したそうです。

お賽銭は現金のみなので今回の話とはちょっと違いますが、キャッシュレス決済の流れは神社界にも訪れているようです。

三井住友カードのニュースリリースで電子マネー決済の詳細が確認できます。

日光の二荒山神社

日光の二荒山神社では中国からの参拝者向けにWechatPay、Alipayという中国ではメジャーな決済サービスを導入していました。

その後PAYPAYでの決済も導入され、日本人でも電子マネーによるお賽銭が可能となっています。

ちなみに中国のSNSでは二荒山神社に設置されているQRコードの画像が拡散したそうで、中国にいるままお賽銭を入れて、「遠隔で参拝したった!」みたいなことを言っているひともいるようです(笑)

ちなみに全国の神社の多くを包括する神社本庁は参拝は神社へ直接行って行うのが本義であるとし、バーチャル参拝に関しては否定的です。

アップルペイとラインペイは審査を通らなかった

二荒山神社ではアップルペイとラインペイの2つの決済サービスに申し込んだそうですが、両社とも利用審査を通過しなかったようです。アップルペイに関しては宗教に関することが理由で審査が通らなかったようで、神社がキャッシュレス決済を導入するとなるとハードルが高い面もあるようです。

電子マネー賽銭の問題点

キャッシュレス決済に慣れている人からすると便利な電子マネー賽銭ですが、いくつかの問題点も抱えています。

これまで根付いてきた風習

神社へ行ったらお金を賽銭箱に入れてチャリーンという音がしてからお参りをする。この感じが失われるのが嫌だという人もいるでしょう。

また、お賽銭を入れるという動作が祓いの意味があるという考え方もあるようです。

こうした意識から電子マネーへの抵抗がありそうです。

賽銭が収益事業と見なされる?

電子マネーでの決済となると手数料が発生しますが、この手数料が問題となる可能性もあります。

現在、賽銭やお守りなど宗教活動にかんするものは非課税ですが、決済業者への手数料が生じると国税庁から収益事業と見なされる可能性があるというのです。

正直、非課税というのはかなり大きいので、収益事業と見なされてしまっては神社は大打撃です。

ニュースにならないところを見ると今のところこの問題は生じていないようですが、今後の動向が注目されます。

個人情報の問題

お賽銭を入れるにあたって決済業者を介しているので、業者に「その人の信仰」や「賽銭の額」などの情報が渡ってしまうことを危惧する人もいます。

日本人は初詣もすればクリスマスも祝うので神社にお賽銭を入れた情報が流れたぐらいでどうということは無いと思いますし、個人情報なんてお店でキャッシュレス決済をしていれば流れるわけで・・・まあ個人的にはお賽銭の決済に使っても問題ないとは思いますが。

電子マネーのお賽銭は普及していく?

話は冒頭に戻りますが、先日現役の神主さんからちょっと話を聞いたところ、これからは神社のお賽銭も電子マネーになるだろうということでした。

これだけ議論を呼んでいる電子マネーのお賽銭が普及していくだろうという根拠はというと「お供え物が米や野菜からお金に変わるときだって議論を呼んだのに今ではすっかり定着している」というところだそうです。

もともと神様にお供えをするというのは、お米や野菜など神様の恵みに感謝し「神様のおかげでこれだけ作物が取れました」と報告するという意味があります。これが貨幣経済の浸透とともにお賽銭に置き換えられるようになったわけですが、お供えが作物からお金に代わっていった過程で「神様への感謝の印なのにそれをお金で置き換えるとはけしからん!」なんて言っていた人もいるでしょう。

こう考えると今は作物がお金に置き換わった時のような・・・第二の転換期を迎えているのかもしれません。

個人的にはキャッシュレス決済にが普及していけば反対する声も小さくなり、次第に電子マネーのお賽銭も普及していくように思いますが、これを読んだ皆さんはどう思いますか?

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