ご利益の決まり方ってけっこう適当?名前の読み方から決まった神社

皆さんは神社にお参りするときにご利益って気にしますか?
自分は特に気にしていないのですが、やっぱりお参りするならご利益も気になるという人もいると思います。
そもそもご利益って・・・
現在では「ここの神社は○○のご利益が・・・」などという話になりますが、そもそもは生活を見守ってくださる、人間からは測り知れない神様という存在に対しての畏れ多い気持ちではないかと思います。
「○○の神様、△△の神様」 というのはそうした信仰の中から出てきた派生的な物であって根本的には、○○に効くといった具体的なものではありません。
ただ、現代ではそれだけではなかなか神社の護持運営というのもままならないという面も有ります。いろんな人に知ってもらって信仰を集める、そうしたことで神社が成り立っている側面もあります。
お守りも元々は肌守りなどと言われるオーソドックスな物だけだったそうですが、時代が降るにつれて様々に派生して、現在のように非常にたくさんの種類が登場しているようです。
そうした面もふまえつつ神社のご利益について調べるようにしたいものです。
今回は同音異義語からの面白いご利益を見てみる
神社のご利益は歴史的な背景や神話の内容によるものが多いのですが、中には同音異義語からご利益が決まった神社もあります。
そんなわけで今回は面白い同音異義で意外なところから崇敬を集めるようになった神社三社を御紹介したいと思います。
箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)
今回の締結式の会場が、勝負・商売の神様として名高く「やきゅう」という音との縁で野球関係者も多く参拝する"箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)"だったこともあり、式の後には居郷社長、レオ・ライナも必勝祈願と絵馬飾り付けを行いました!#seibulions #フレンドリーシティ pic.twitter.com/siPWwLtZzp
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) 2017年1月19日
由緒
平安時代、下総国の平忠常の謀反に際して、追討の任に当たった源頼信が野久稲荷神社で戦勝祈願をしたところ箭(矢)の形をした雲が現れて敵を射るかのようにして飛んでいたっそうです。これを見て攻め込んだ頼信軍は最終的に戦に勝利したことから野を箭と読み替えるよう命じ、箭弓稲荷神社という名前になったそうです。
やきゅう→野球に
源頼信が戦に勝利したことから勝負事の神様としても信仰を集めていたようですが、「やきゅう」が野球と読めることから野球関係者がお参りする神社となったようです。
東松山市の箭弓稲荷神社を参拝した #辻監督。「攻め勝つ」来年はこの言葉を胸にチーム一丸となって戦います!なお、この模様は元日11:00よりテレビ埼玉にて放送されます!皆さん、良い年をお迎えください。そしてまた共に戦いましょう!#seibulions #NPB pic.twitter.com/ZBc56yR78W
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) 2017年12月31日
埼玉西武ライオンズの辻監督もお参りしてホームベース型の絵馬を奉納されたようです。ホームベース型の絵馬の他にバット型の絵馬も授与しているそうな。
絵馬のほかにもバット型やグローブ型のお守り、ボールの形をした一球入魂みくじなども授与されていて野球をしている人注目の神社です。
自分は10年以上前にお参りしたことがありますが、当時はここまで野球を前面に押し出していなかった気がします。行った事がありませんが境内にある牡丹園も有名です。
鎮座地:埼玉県東松山市箭弓町2-5-14
御祭神:保食神(うけもちのかみ)
公式サイト:http://www.yakyu-inari.jp/
久伊豆神社(ひさいずじんじゃ)
久伊豆神社は埼玉県内各地にご鎮座しているのですが、さいたま市岩槻区の久伊豆神社をご紹介したいと思います。越谷市の久伊豆神社さんも大きな神社です。
由緒
御祭神は大国主命 (おおくにぬしのみこと) 。6世紀中ごろの欽明天皇の御代に出雲族の土師氏が移住するにあたって勧請したのが神社のはじまりとされているそうです。
出雲といえば出雲大社の大国主命ですから出雲族は移住先でもお祀りしたようです。
久伊豆→くいず→クイズに!
久伊豆の正式な読み方は「ひさいず」ですが「くいず」と読めることからクイズ番組などでの必勝祈願に訪れるようになったようです。
アメリカ横断ウルトラクイズの予選会場にもなった
ある程度の年代以上の人しかわかりませんが、あのアメリカ横断ウルトラクイズの予選会場になったこともあり、その影響でクイズ大会の必勝祈願に訪れる人が増えたとも言われています(越谷の久伊豆神社でも違うクイズ大会の予選が行われた模様)。
鎮座地:埼玉県さいたま市岩槻区宮町2丁目6番55号
御祭神:大国主命
公式サイト:https://www.hisaizu.jp/
保曽井神社(ほそいじんじゃ)
由緒
創建年代は不明。江戸時代は曽井の鎮守の神様として崇敬を集めていたようです。明治40年に境内社を合祀して社名も保曽井神社となったようです。
保曽井→ほそい→細いに
「ほそい」という読みは細いとも取れるため、ダイエットの神様として一部の人から信仰を集めているようです。
群馬県前橋市には細井神社もあるので「細」という感じが入っている細井神社のほうが・・・とも思いますが、あえて全然違う感じのほうがいいんですかねえ?
googleで見る限り人は常駐していなさそうです。
鎮座地:三重県四日市市曽井町758
御祭神:建速須佐之男命・菅原道眞公・大山祇命
公式サイト:なし
ご利益が同音異義で決まっちゃっていいの?

「ご利益ってもっと昔からの言い伝えとかで決まるんじゃないの?」と思う人もいると思いますが、個人的な意見としてはお参りする本人が納得していれば問題無いと思います。
神社で御祈願はしますが、目標を達成するにはまず当の本人の努力が肝心なわけであって、神社で祈願をするというのは最後の一押しみたいな要素です。
神社で祈願することで願い主本人の心が落ち着いたり、ポジティブな思考になったりして目標達成の一助となるならそれは立派なご利益といえるのではないでしょうか。
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