神主の人の呼び方ってどんなのがあるの?宮司・禰宜などなど・・・
神社にいて祭事を行う人のことみなさんは何て呼んでますか?
神主さん、宮司さん、神官さん・・・いろいろ聞いたことがあると思いますが、神主からすると聞いていて「おやっ?」と思う呼ばれ方もあります。
別にそれが悪いというわけでも無いのですが、今回はいろんな呼称について書いてみたいと思います。
神職(しんしょく)
神社で神様に奉仕し祭儀を行う人のことを言います。大学や養成機関ではこの呼称が使われることが多く、「神職課程」とか「神職階位」といった言葉が使われています。
学校に例えるならば教職みたないもんでしょうか。ただし「教職さん」なんて呼び方をしないのに対して、「神職さん」という呼び方があるという違いがあります。
神主(かんぬし)
神主は「ありがとうございました」って言わない?
なんだか釣りみたいなタイトルにしてしまいましたが、神主はじめ神社にいる人って客商売にくらべて「ありがとうございました」ということはかなり少ないです。
「お礼を言わないなんて失礼だな」と思ったかもしれませんが実はこれには理由があります。
そんなわけで今回は神主や神社関係者と「ありがとうございました」という言葉について書いてみたいと思います。
なぜありがとうと言わないのか
皆さんが神社の授与所でお札やお守りを受けたときのことをちょと思い出してみて欲しいのですが、神主さんや巫女さんからどのように声を掛けられたでしょうか?
「ようこそお参りくださいました」とか「ご苦労さまでしたとか」そんな言葉じゃなかったでしょうか。まあ、中には「ありがとうございました」と言われた人もいるかもしれませんが、たいていの場合は」ありがとうございました」以外の言葉だと思います。
神主の給料はどこから出る?神社本庁との関連は?休みや待遇・続ける理由も
神主の給料・・・金額から出どころまで気になっている人はけっこういると思います。今回はそんな神主の給料についてちょっと書いてみたいと思います。
自分は雇用される形で神社に奉職しましたので神社経営者でなく、主に雇用される側の給料に関する内容が主となります。ちなみに神社に就職するときはあくまでも神様に奉仕するということなので奉職(ほうしょく)と書きます。
給料は奉職した神社から出る!神社本庁じゃ無いよ
給料ってどこから出ているかですが、単純に奉職した神社から支給されます。
だいたいの神社は神社本庁という全国の神社を包括する組織に属しているのですが、最近の神社ブームからか神社本庁の存在を知り、「神社本庁が神社を包括しているから給料も神社本庁から出るんじゃないの?」と思っている方もいらっしゃるようです。
世間の方々からすれば神社って謎な面が多いでしょうからそう思う人がいるのも仕方の無いことではありますが、給料は各神社から支給されています。
神社で奉仕してみて変わった祝詞への意識・仲執り持ちの意識を持ちたい
神主が神様の前で奏上する祝詞。様々な祈願の内容があり、神様へ願意を伝えるためのものです。
先日、この祝詞に対する意識について話の中で思うところがあったので今回は祝詞に対する意識について書いてみたいと思います。
学校での授業において・・・
神主になるには神職階位というものを取得する必要があります。取得するには養成機関に入ったり大学で学んだりと方法はいろいろですが、自分の場合は大学で階位を取得しました。
大学では神道に関する様々な講義や実習があるのですが、その中に祝詞の講義もありました。祝詞の構成について学んだり、祝詞を書いたりといった内容でしたが、ある日の授業で先生が受講者に対して「祝詞は誰に対して奏上するものですか?」という質問を投げかけました。
このとき自分は「祝詞って神様を称え、感謝や願いを神様に伝えるわけだから当然神様に奏上するもんだろ何でそんな質問をするんだろう」なんて思っていて、先生の意図していることがよくわかりませんでした。
神主が手に持っている木の板は何ていうの?笏(しゃく)です
神主さんが持っている木の板・・・「何のために持っているんだろう?」「何ていうんだろう?」と思った人もいると思います。
大麻(おおぬさ)と並んで神主を象徴するような物の1つですが、今回はこの木の板について書いてみたいと思います。
笏(しゃく)という名前
神職 笏 木曽桧柾目 普通寸 39cmposted with カエレバ楽天市場でチェックAmazonでチェックYahooショッピングでチェック
この木の板は笏(しゃく)という名前(実は通販でけっこう売られてたりします)。
もともと笏は「こつ」と読んでいたそうですが、骨を連想させるということでこの読み方は嫌われ、「しゃく」という名前になったそうです。
神主に定年退職はあるのか?引退の時期は?
今回は神主の定年退職について書いてみたいと思います。
神主に定年退職があるのかという話ですが結論を言っちゃうと・・・
神社によります
まあこれだけだと一瞬で記事が終わっちゃうのでもう少し詳しく書くと、傾向としては神主が数人~十数人いるような、ある程度規模の大きな神社だと定年が決まっていることが多いようです。
定年の年齢も65歳が多いのかもしれませんが、神社によってまちまちです。
そんなわけで定年に関しては共通した決まりは無いのです。
いくつか例を挙げてみます。
女の神主がいるって知ってた?女性神職の歴史と現在
灘 伏見さんによる写真ACからの写真
みなさんは神社に居る女性と言うと巫女さんをまっさきに思い浮かべるかもしれませんが、実は女性の神主さんもいるって知ってました?
「えっ?神主って男だけじゃないの?」「巫女さんのことじゃないの?」と思った人もいるでしょうが、戦後になってから女性神職がというものができ、現在では徐々にですが人数も増えてきてるんです。
そんなわけで他の記事でもちょくちょく触れているのですが、今回は女性神職について書いてみたいと思います。
女性神職の制度ができたきっかけ
女性神職の制度ができたのは戦後になってから。江戸時代までも女性の神職は存在したようですが、明治時代になって政府の政策で女性神職の存在は無くなりました。
ただ、第二次世界大戦中に神主が出征して不在になった神社を守っていたのは女性たちでした。また、出征した神主たちの戦死や男女同権意識の高まりもあって、戦後になってから再び女性の神職の制度が出来上がったようです。
巫女さんってどうやってなるの?年齢制限や結婚事情や仕事内容は?
神社の巫女さんってそのかわいらしい姿から憧れる人もけっこういると思いますが、実際にどんなことをしているのかよく知らないという人がほとんどでしょう。
今回は巫女さんについて自分が見聞きしたことについて書いてみたいと思います。実際の巫女さんの意見ではないので微妙に違うところがあるかもしれませんが、そのへんはごめんなさい。
古代における巫女と現代の巫女の違い
まず、巫女の定義についてですが、古代における巫女と現代の巫女では大きく違います。
とてもざっくりと言うと古代においては呪術的な行為や儀式を行う女性のことを巫女と言っていましたが、現代では神主の補佐をしたり、神事で舞を舞ったりする人のことを巫女といいます。
巫女というと呪術的なイメージから「霊能力が~」という人もいるかもしれませんが現代では巫女になるにあたって霊能力は一切必要がありません。
神主の出会いや結婚事情・神社の息子とそうで無い人の違い
普通の人からするとなかなか想像のつかない神主の結婚事情。
興味がある人もけっこういると思います。どのようにして結婚しているのでしょうか 。今回は神主の結婚事情について書いてみたいと思います。
自分の周りの結婚事情 どんな人と結婚してる?
まず、自分の周囲の結婚事情について書いてみたいと思います。周囲でも友達がけっこう結婚しているのでちょっと振り返ってみます。
A君(実家が神社)・・・奉職(神社に就職するときは奉職という)先の神社の巫女さんと結婚B君(実家が神社)・・・奉職先の神社の巫女さんと結婚して実家の神社に戻るC君(実家が神社)・・・奉職先の神社の巫女さんと結婚して実家の神社に戻るD君(実家が神社ではない)・・・地域の活動でスポーツを教えている時に知り合った男性に女の子を紹介してもらってゴールインE君(親戚の家が神社)・・・奉職先の神社の巫女さんと結婚F君(実家は宿坊)・・・奉職先で年末年始の巫女のアルバイト(神社だからアルバイトとは言わないんだけど便宜上こう書きます)と結婚G君(実家は神社)・・・奉職先では何も無く実家の神社に戻って働いていたところ総代さんのツテで結婚F君(実家は神社では無い)・・・学生時代に知り合って付き合っていた女性と結婚
神主って霊が見えるの?霊感はあるの?除霊して欲しいんだけど・・・神主の役割とは
神主の経験があるというと、「霊感があるの?」「霊とか見えるの」と聞かれることがたまにあります。
世間の皆さんからすると神主は特別な力があるというイメージなのかもしれませんが、神主の職務として霊能力が必要になることはありません。
中には霊が見えるという人もいるかもしれませんが、自分はそういう話は聞いたことがありませんので神主のほとんどは霊能力は無いでしょう。
自分も霊とか全く見たことがありません。自殺現場のお祓いに行ったりしたこともありますが、何かが見えたとかいうことはありませんでした。
テレビ番組でときどき霊媒師が除霊をしたりとか陰陽師がメディアに取り上げられたりとか、そういったイメージが神主にも影響を与えているのでしょう。
じゃあ神主の役割って何?それは仲執り持ち